こちらは青春番外地

ツイッターでは溢れることを書きます。「ですます」「である」が混在していますが、書いた時の気分次第です。面倒なので統一はしません。

就職活動について。

 周りの友達も就活を終え始めました。

 手前味噌ですが、僕はリクルートスーツすら買わずに、合説(合同説明会の略称らしい。)に1度も行かないまま就活を終えました。

 戦略でいえば、僕はみんなが就活を始めるより早く始めること(早く終わること)、正規の採用とは違う採用ルートを狙う、という2つの着眼点で、ブルーオーシャンを主戦場にするというものでした。結果としては大正解で、3社受けて3社の内定をいただきました。

 もっと細かい、具体的な方法論としては大学のガイダンスに出席しないこと、みんなとは違う視点で情報を集めること、この2点で差別化を図りました。

 たまたま大学の就職支援担当の方と知り合いで、大学の就職課の人たちが高度で専門的な教育を受けたプロフェッショナルではないということを聞いていたので、これらを一切に使わないという判断をしました。

 違う視点というのはかなりシンプルで、個別の企業や業界についてではなくもっと広い領域(世界的な潮流や規制緩和など)というマクロな視点と、希望の企業の歴史的変遷というミクロな視点を大切にしました。

 ただ、終わってみるとこの方法論はあくまで企業研究の手法でしかなくて、実際に面接で役立つものではない、というのが感想です。

 就職活動では「個性」やら「自分らしさ」などが重要であると言われているそうです。僕はこれは少し違うなー、と思っています。

 そもそも、「自分らしさ」とは一体何なのでしょうか。

 一個人固有の原体験からくる発想や思想のことでしょうか。では、似たような原体験を持っていれば、似通った人間になるのでしょうか。そんなことはないと思います。同じ原体験を共有していても、その解釈はそれぞれで異なり、似通った人間になるケースは少ないように思います。

 僕は、「自分らしさ」は「他者から自分への期待」だと思っています。

 他人や所属する組織から見て、自分はどういった役割を期待されていると思っているのか、というのが「自分らしさ」ではないかと思っています。

 つまり、「らしさ」というのは、「◯◯だったらこう考えるだろう」という期待、ということです。そのために、自分が思う「らしさ」と他者が思う「らしさ」に乖離があると、人は悩むのではないかと思っています。

 以上のように考えると、就職活動は、自分が思う「自分らしさ」と企業が考える「あなたらしさ」のマッチングだと考えることができます。逆を捉えると、企業の考える「あなたらしさ」と自分の思う「自分らしさ」をマッチさせることができれば、内定をもらえるのではないか?ということです。

 僕は自分の原体験を書き出して、希望する会社の社風からすると僕の原体験からどういう「自分らしさ」を期待するだろうか?と考えて面接にのぞみました。

 受けた3社は3社ともかなり毛色の違う会社だったので、それぞれに異なる自分像を話しましたが、どれも自分の一面だったので、すんなりと会話することができました。

 「自分らしさ」の素となる原体験には多数の側面がありますから、「自分らしさ」にも多数の側面があると考えることができます。なので、複数の人物像を語るのは、嘘をつくというよりも、自らの多面性に気づき始めるという感覚ではないかと思います。

 

 

 思うことをつらつらと書きましたが、これから就活を始める方にとって新たな視点となれば嬉しいです。